映画日記
2014年
  2014年 テレビで見た映画の感想日記

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  2014年5月22日(木)        宇都宮      最高気温23.4℃     
今、話題の映画『アナと雪の女王』をみてきた。
ディズニーのミュージカル映画だ。
アニメなので、全然見る気がなかったのだが。。
空前の大ヒットを記録中。累計動員数1350万人、興行収入は170億円を突破(5月11日現在)
などの記事を読んで、そんなにヒットしている映画
ならと考えが変わり、見たくなった。
見た後の感想は、見のがさないで良かった〜。
1番は音楽がいい。 テレビで何回も流されていたので、聞き覚えのある主題歌の「Let It Go」。
松たか子って、こんなに歌が上手だったの?
声量がある。そして女優だけあって、感情豊かで
表現力のある歌声が心に沁みた。
また妹のアナの声優をやった神田沙也加の
歌のうまさにはビックリ〜。
松田聖子の可愛い声質を受け継いでいて
伸びのある歌声には驚いた。
ストーリーは、簡単明瞭。
子供でも分かる内容で楽しめる。
もちろん、大人にも。。だからヒットしたと思う。
20年位前に、日本のアニメ、宮崎駿監督の
「もののけ姫」を見た事があるが、全ての面で、
スケールの大きさが違うと思った。
 エルサとアナは美しき王家の姉妹。しかし、触ったものを凍らせてしまう秘められた力を持つ
 姉エルサが、真夏の王国を冬の世界に変化させてしまった。
 行方不明になったエルサと王国を何とかすべく、妹のアナは山男のクリストフ、
 トナカイのスヴェン、夏に憧れる雪だるまのオラフと一緒に山の奥深くへと入っていく。
 ここから物語が始まっていく。 ワクワク感が止まらない画面にくぎ付け!
 美しい氷の世界のビジュアルや個性的なキャラクター、
 壮大な音楽と素晴らしい歌声、ファンタジックなアニメの世界に酔いしれる。
 資料より
 CGによるアニメーションもこのレベルまでくると違和感無く受け入れられると感じた。
  同じシーンで視点が移動していくシーンなどはCGならではの滑らかさ。
 魔法やエルサが魔法で身に着けたドレスの動きなど、CGアニメを知りつくしている
 ディズニーの本骨頂だったのではないだろうか。
アンデルセンの童話「雪の女王」をヒントに、王家の姉妹が繰り広げる真実の愛を描いたディズニーミュージカル。 触れた途端にそのものを凍結させてしまう秘密の力を持つ姉エルサが、真夏の王国を冬の世界に変えてしまったことから、 姉と王国を救うべく妹アナが雪山の奥深くへと旅に出る。 監督は、『サーフズ・アップ』のクリス・バックと『シュガー・ラッシュ』の脚本家ジェニファー・リー。 愛情あふれる感動的なストーリーはもちろん、美しい氷の世界のビジュアルや個性的なキャラクター、 壮大な音楽など、ファンタジックな魅力に酔いしれる 3月14日に国内公開されたディズニーの長編アニメーション映画『アナと雪の女王』の快進撃が続いている。 世界中で大ヒットしたこの映画の全世界の興行収入は4月27日時点で11.4億ドルを突破。 ディズニーの長編アニメとしては、これまでのトップである『ライオンキング』(1994年公開)の 9.8億ドルという記録を20年ぶりに更新した。 主題歌賞、長編アニメーション賞のオスカー2冠に輝き、全世界興収ナンバーワンアニメの 座も射程圏内ときては、しばらくディズニーアニメから遠ざかっていた向きも放っておけないだろう。 この大成功をもたらした最大の理由は、もちろんブロードウェイの一流スタッフ・キャストを起用して、 大人も堪能できるミュージカルに仕上げたことにある。   雪の女王となるエルサ(トニー賞女優イディナ・メンゼル)がオスカー受賞曲「Let It Go」を 歌い上げるなか、ディズニーならではのハイクオリティのCGアニメで氷の城が築き上げられていく壮麗さ。 ディズニーアニメ初のWヒロインの対照的なキャラと苦悩を見せるアナとエルサのデュエットの重厚さ。 その迫力はどれも期待以上。そうした熱唱系ナンバーで高揚させ、夏に憧れる奇妙な雪だるまオラフが 歌うコミカルなナンバーで楽しませるあたりは、さすがディズニー。アメリカでは観客がスクリーンに合わせて 一緒に歌える〈Sing Along Version〉が公開されて、さらに興収を伸ばしているというのも頷ける。 いや、ほんと、思わず熱唱したくなる「Let It Go」の威力、恐るべし。   わかりやすい「善と悪」の対立ではなく、「愛と恐れ」を描く物語もまた巧い。 ディズニー・クラシックの伝統を引き継ぐ“王子様のキス”を織り込んだり、アナと冒険をともに するオラフの無償の愛に目頭を熱くさせたりしつつ、現代社会でも数々の悲劇を生んできた 「孤立」を避けるためにはどうあるべきかにも気づかせるのだ。子供も素直に楽しめる世界だが 、大人ならひねりの効いたストーリーやユーモアに感心せずにいられなくなる。これでアナを取り巻 く2人の男子キャラが日本人の目にもイケメンに見えるデザインだったら、女子的にも萌えだったのだが……。 とはいえ、最初はアナにも不気味がられるオラフといい、それぞれの内面が伝わるキャラクターデザインは やはりお見事。今度の冬は、オラフ型の雪だるまが増えそうだ。(杉谷伸子) アンデルセンの童話「雪の女王」を ヒントに、王家の姉妹が繰り広げる真実の愛を描いたディズニーミュージカル。 触れた途端にそのものを凍結させてしまう秘密の力を持つ姉エルサが、真夏の王国を冬の世界に 変えてしまったことから、姉と王国を救うべく妹アナが雪山の奥深くへと旅に出る。


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  2014年3月16日(日)         宇都宮        最高気温15.7℃ 
 2週続けて映画を見てきた。
 「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」だ。
 作品、監督、主演男優賞を含むアカデミー賞の
 6部門にノミネートされたのだが、残念な事に、
 賞は、ひとつも取れなかった。
 ネット上の口コミの感想を読むと、かなり評価が
 高かったので、見たくなったのだ。
 白黒映画なので、始めは違和感があったが、
 物語に集中していく内に、見慣れてきた事も
 あったのか、だんだん、気にならなくなった。

 「100万ドルが当たりました」とのインチキ商法を
 信じて発送元を訪ねようとする老いた父を
 なだめ、納得させるために、次男が
 モンタナからネブラスカまで旅をする話し。。
 優秀な長男と違い、仕事もあまりうまくいかない
 次男は、父親と付き合って旅をしようと思い立つ。
 途中、昔、住んでいた田舎町に住む父親の弟の家に
 世話になる。昔ばなしを聞いたり、思いがけない事が
 起きたりして、父親を理解していく。。
 アカデミー賞にノミネートされたと云う事は映画として
 間違いないと思ったが、その通りだった。
 父親は気むずかしくて、酒飲みで、つむじ曲がりのウディという老人。
 少し、呆けているのか、それとも呆けた振りをしているのか、ひょうひょうとした雰囲気の
 老人を演じた(ブルース・ダーン)は主演男優賞にノミネートされて注目を浴びた俳優だ。
 長男と妻は、この父親を老人施設に入れようと思っているのだが。。
 絶対、イヤだと拒否する父親。
 この母親は、いつもいつも旦那の愚痴ばかりを息子達にこぼしている。
 そして、旦那には、口うるさく文句を言い、怒っている母親なのだ。
 日本にも、こういう夫婦は、けっこういるかもと思った。
 アメリカの夫婦は、年齢がいっても仲良さそうに抱き合ったり、キスしたりしているシーンを
 見る事が多かった。 こんな夫婦の姿が、以外に一般的だったりしてと笑えた。
 最後のシーンでは、ホロリとさせられ、心が温かくなった。
 父の想いと息子の想い、どちらの気持ちも分かって、心が切なくなるような感動がある。
 本当に優しい気分になる後味のいい映画だった。
 資料より
黒白というより、銀色と灰色が眼の底に残る映画だ。それもシネマスコープ。アメリカ中西部の 寒々とした風景のなかを、足元のおぼつかない老人が歩いていく。 ウディは100万ドルの宝くじが当たったと思い込んでいる。モンタナ州ビリングスの住まいからネブラスカ州リンカーンをめざし 、金を受け取ろうとする。もともと彼はネブラスカの出身だ。息子のデイビッド(ウィル・フォーテ)は老体を危ぶみ、同行を申し出る。 そうか、ドラマとコメディを混在させたロードムービーか。設定を聞けば、大概の人はそう考える。監督のアレクサンダー・ペインは、 「アバウト・シュミット」や「サイドウェイ」でもこの手法を採り入れてきたが、「ネブラスカ」はもっとミニマリズム寄りだ。 舞台は一貫して田舎で、老人とデブの姿が眼につく。登場人物の動きは単調だし、台詞は少ない。素人もけっこう出ている。 ただ、アキ・カウリスマキやジム・ジャームッシュの映画とは匂いがちがう。小さな逸話を積み重ねつつ、 ペインはウディの過去をあぶり出す。ばさばさの髪、よろよろした足取り、ときおり眼に宿る狷介な光。こんな老人が一朝一夕にできあがるわけはない。 もうひとつ、ペインは「よどみ」を形にする名手だ。小さな町の人々の滑稽なまでの因循姑息をあばきつつ、 そのしんどさも観客に伝える。老いて、衰えて、貧しさに負け、いまにも音をあげそうになりながら、 欲と嫉妬心と猜疑心だけは旺盛な彼ら。そんな彼らの姿は、不思議に見飽きない。そして、 さらに興味深いのはやはりウディの立居振舞だ。息子が親孝行すぎるのにはやや首をかしげたが、 ペインは、夢にすがるほかない人生のおかしさとむごさを見抜いている。あの銀色と灰色は、やはりウディの色だったようだ。

雑誌を購読させるために「100万ドルが当たりました」と手紙を送る古典的なインチキ商法を信じて発送元を訪ねようとする老いた父と、AV機器販売業を営む同棲相手に去られたばかりの二男が自動車でモンタナ州からネブラスカ州のリンカーン市に向かいます。 こりゃ典型的なロードムービーだね、どんな出会いが待っているのかな?との期待はすぐに裏切られました。父親がケガをして、生まれ育った町に住む伯父の家に寄り、そこで母親とニュースキャスター補欠の長男を待つことになるのです。 町はさびれ、父親の思い出話と実際はだいぶ違っていたようです。それに、両親はこの町にいられなくなり、モンタナに移り住んだこともわかってきます。 気まずい一族再会、お下劣な母親。親子は再びリンカーンを目指します。 その先は書きません。まだ上映中ですから、いちばんおいしいところをばらしてはいけません。あっ、感動のラストというのとはちょっと違うかな。 それにしても、アメリカの庶民の質素な生活には驚かされました。


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  2014年3月9日(日)         宇都宮        最高気温9.6℃ 
 2014年度86回アカデミー賞、作品賞に輝いた「それでも日が明ける」を見てきた。
 南部の農園に売られた黒人ソロモン・ノーサップが12年間の壮絶な奴隷生活を
 つづった伝記が原作の映画だ。 実際にあった重い話しなので、見ていて辛くなった。
 アカデミー賞では作品賞、監督賞のほか計9部門にノミネートされた。
 結局、作品賞、助演女優賞、脚色賞の3部門を受賞した。
 米ニューヨーク州で自由黒人(白人と同じように生きる事が認められた黒人)として家族と
 共に幸せに暮らしていたバイオリニストのソロモン・ノーサップが主人公。  1841年、
 白人2人組に騙され、南部に奴隷として売り飛ばされてしまうところから物語が始まる。
 壮絶な奴隷生活を、これでもかと描く画面に、目をそむけたくなるシーンが何回も。。
 12年間、奴隷として生きたソロモン・ノーサップが書いた伝記の物語なので
 本当にあった事なのだと思いながら見た。
 助演女優賞を受賞した「ルピタ・ニョンゴ」。
 理不尽な仕打ちなど、涙なしには見られない過酷な状況で暮らす女性の役だ。
 ソロモン・ノーサップの12年間の奴隷生活が、終わったシーンで、ホッと安堵した。
 そして、ようやく私も心の苦しさから解放された気がした。
 この伝記は、アメリカの学校において、授業として使われているそうだ。
 現実を克明に書いた書物がなければ、実際の奴隷制度がどんなものか分からなかったかも。。
 この作品でブラッド・ピットは、プロデューサーで初のオスカーを受賞した。
 『それでも夜は明ける』はブラピが動かなければ製作が実現しなかった作品だったのだ。
 資料より
 第86回アカデミー作品賞受賞作。南部の農園に売られた黒人ソロモン・ノーサップが12年間の 壮絶な奴隷生活をつづった伝記を、「SHAME シェイム」で注目を集めたスティーブ・マックイーン 監督が映画化した人間ドラマ。1841年、奴隷制度が廃止される前のニューヨーク州サラトガ。 自由証明書で認められた自由黒人で、白人の友人も多くいた黒人バイオリニストのソロモンは、 愛する家族とともに幸せな生活を送っていたが、ある白人の裏切りによって拉致され、 奴隷としてニューオーリンズの地へ売られてしまう。狂信的な選民主義者のエップスら 白人たちの容赦ない差別と暴力に苦しめられながらも、ソロモンは決して尊厳を失うことはなかった。 やがて12年の歳月が流れたある日、ソロモンは奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者バスと出会う。

 農園で家畜同然の扱いを受けながら暮らす黒人たちの様子は、同じ黒人である彼にとって、 にわかに信じがたい現実だ。しかし、白人に刃向かえば鞭で打たれ、 逃亡を試みれば処刑される。もう家族に会う願いは叶わぬのか。声にならぬ悲鳴を上げながら、 過酷な労働に12年もの歳月を捧げたソロモンに、ふいに転機が訪れる──。

 劇中、有能なソロモンは白人の反感を買い、かろうじて地面につま先がつくという状態で大木に首を 吊らされる。後ろでは他の黒人たちが黙々と働き、やがて陽が暮れ、そのまま放置され項垂れている ソロモンただ1人の姿。見ているこちらまで息苦しくなるほど、長く、残酷なシーンだ。 また彼は、農園主に犯されている若い黒人女性パッツィーを鞭打つよう命じられる。 やせ細った彼女の背中の肉は、縦に横に裂けていく。マックイーン監督は、顔を背けたくなるような< 場面でも手綱を緩めない。生きる望み、そして尊厳を奪われるとはどういうことかを シュガーコーティングすることなく、まざまざと目前に見せつけるのだ。

 主演キウェテル・イジョフォーは、抑制の効いた演技でソロモンの苦悩を体現。 本作に出演するまでほぼ無名だったルピタ・ニョンゴは、パッツィー役でアカデミー賞 助演女優賞を受賞。 これからの活躍が大いに期待されている。 


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