テレビ放送された映画の感想日記
20011年〜
  2011年2月   「スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと」        
英語のできないメキシコ人ハウスキーパーの親子と、雇い主である裕福なアメリカ人一家の文化や 価値観の衝突を温かくも辛らつな視線で描く人間ドラマ。 監督は「愛と追臆の日々」「恋愛小説家」のジェームズ・L・ブルックス。 出演はこれがハリウッド・デビューとなる「トーク・トゥ・ハー」のパズ・ヴェガと、 「パンチドランク・ラブ」のアダム・サンドラー、「ディープ・インパクト」のティア・レオーニ。
 あらすじ
愛する娘クリスティーナのために、故郷メキシコを離れロサンゼルスに暮らす若きシングルマザーのフロール (パズ・ヴェガ)。より良い職を求めてハウスキーパーとなったフロールは、クラスキー家で働くことに。 一家は前途有望なレストランのオーナー・シェフであり、優しい父親のジョン(アダム・サンドラー)と、 専業主婦のデボラ(ティア・レオーニ)。バーニーとジョージーの子どもたち。元ジャズシンガーの デボラの母エヴェリン(クロリス・リーチマン)の5人家族だ。一見すると裕福で楽しそうな家族だが、 心はバラバラで、今にも崩れそうだった。悪気はないが無神経なデボラは子どもたちを厳しくしつけようとするが、 どこか噛み合ない。エヴェリンは、昼間から酒を飲んで日々を過ごしている。ある日、体重を気にする娘バーニーに 、デボラが1サイズ小さな服を買ってくる。落ち込むバーニーを見かねて、プライバシーには立ち入るまいと 思っていたフロールは、徹夜で服を直してやるのだった。その頃、ジョンのレストランが主要紙で4つ星の評価を獲得し、 一家は喜びに沸くが3つ半を望んだジョンの表情は浮かない。夏、デボラの強引な誘いに押し切られ、 フロールはクリスティーナを連れて一家と共にマリブの別荘へ行く。初めての豊かな白人の世界に触れて 、喜ぶクリスティーナ。礼儀正しく美しいクリスティーナを気に入ったデボラは、自分の娘を差し置いて世話を焼き 、クリスティーナをあちこちへ連れまわす。一方、ジョンとささいな諍いを起こしてしまったフロールは、 自分の気持ちを英語でしっかりと伝える必要性を感じ、これまで避けてきた英語を学び始める。 そして、少しずつ心を近づかせていくフロールとジョン。しかし家庭を顧みないデボラの行動は エスカレートして、嵐のような夜が訪れる。
  2011年2月   「愛を殺さないで」        
シンシア【デミ・ムーア】とジョイス【グレン・ヘドリー】は大親友。 ジョイスは夫ジェームズ【ブルース・ウイリス】が麻薬中毒であることに悩んでいました。 ふたりがカーニバルへ行くとジェームズがつけてきてふたりにいやがらせ。 思いあまったジョイスは夫を殺してしまいます。シンシアに内緒にしてくれと懇願するジョイス。 親友を思いやり受け入れるシンシア。しかしシンシアは帰宅すると夫のアーサーに打ち明けてしまいます。 これを知ったジョイスは激怒し、秘密を知ったからにはアーサーの口を塞ぐしかないと・・・。 当時はデミ・ムーアとブルース・ウイリスは実際の夫婦でした。 監督はロバート・アルトマンの弟子にあたるアラン・ルドルフ。 殺人事件の重要参考人シンシア・ケロッグ(デミ・ムーア)の取り調べが主任捜査官ウッズ (ハーヴェイ・カイテル)らによって始められようとしていた。 彼女の幼馴染みの親友ジョイス(グレン・ヘドリー)は結婚式の日から 夫ジェームズ(ブルース・ウィリス)との諍いが絶えなかった。 彼はヤク中のろくでなしだった。ある日、女二人で計画したカーニバルでの 気晴らしに強引にジェームスがついてきた。そこでちょっと目を離した隙に ジョイスがジェームズを抹殺していた。二人は死体を捨て、口裏を 合わせて殺人の事実を隠そうとする。しかし、帰宅したシンシアは夫アーサー (ジョン・パンコウ)に話してしまう。金儲けしか頭にないエゴイストのアーサーは シンシアをなじり、警察に事実を伏せるよう命じた。やがて死体が発見され、 二人はうまく切り抜けたが、シンシアがアーサーに話したことを知ったジョイスは激怒、 彼の口を塞がねばと言った。やがて、親の家に子供と一緒に行ったシンシアは、 ジョイスからの電話でアーサーは家に一人だと言ってしまった。彼女が帰宅すると、 アーサーは殺されていた……。ウッズは強く真実を告げるようにシンシアに迫り、 彼女を釈放した。収監されたジョイスと目を合わせるシンシア。車の中で、シンシアは ジェームスを殺したのは自分であることを回想する。そして、真実を告げるため警察署に戻っていった

  2011年1月   「リクルート」        
興奮するスパイ映画は多々あれど、本作は、スパイ養成の時点から、いやスパイへの勧誘の時点から ハラハラさせられる、徹底的なサスペンス。秀才のジェームズとベテラン教官バークの出会いから、 何を信じていいのかわからないスリルに満ちている。 果たして、CIAの新人採用はどのように行われているのか? 秘密工作員はどんな風に育てられるのか? 現実には、映画の中に登場する特別訓練所「ファーム」の 存在も、その中身も明確にされていないが、『リクルート』では、これまでベールに隠されてきた エージェントの訓練施設を、CIAの全面的な協力のもとリアルに映し出している 名優アル・パチーノと注目の若手俳優コリン・ファレルが共演する、CIAを舞台にしたサスペンス。 CIAスポークスマンの全面的な協力の下、複雑な新人採用のプロセスや育成の方法といった CIAの知られざる内幕をリアルに描写した。監督は、「13デイズ」のロジャー・ドナルドソン。 あらすじ ジェイムズ・クレイトン(コリン・ファレル)は、全米屈指のエリート校・マサチューセッツ工科大学の 中でも最も優秀な学生の1人。卒業後はコンピューター業界での成功を約束されている。 全てが順調な彼の人生だが、ひとつだけ忘れることのできない過去があった。 それは、1990年にペルーの墜落事故で消息を絶った父親のこと。父はシェル石油の社員として 世界中を飛び回っていたが、その事故には余りにも不審な点が多く、ジェイムズは今なおネット上で 情報提供を求めていた。卒業を控えたある日、ジェイムズは謎めいた男と知り合う。 その男、ウォルター・バーク(アル・パチーノ)はCIAのベテラン教官であり、採用担当者。 彼はジェイムズに関するあらゆる情報を入手していて、彼をCIAに勧誘しにきたのだと言う。 ジェイムズの父が実はCIAであったことをバークは暗にほのめかし、ジェイムズは彼の誘いを 無視できなくなる。そして、有名企業の誘いも振り切りCIAの採用試験と面接を突破したジェイムズ。 人並み外れた頭脳と俊敏な運動能力、そして冷静な判断力と、いざという時の大胆さ。 ジェイムズには、バークが望む全てが備わっていた。しかし、“ファーム”と呼ばれるCIAの特別訓練基地 でのトレーニングは想像を絶するものだった。訓練生たちはここで1日24時間、人を欺くための全てを叩き込まれる。 極度の人間不信によって人格まで破壊されそうな日々の中、ジェイムズは美しく優秀な訓練生レイラ (ブリジット・モイナハン)に惹かれていく。ある日バークは、訓練生たちをバーに連れ出す。 ミッションは、見知らぬ女性を誘惑して店から連れ出すこと。ジェイムズもターゲットを物色するが、 意外な人物を見つけて驚く。それは泥酔したレイラだった。訓練生を辞めさせられたと自棄酒をあおる彼女を、 ジェイムズは優しく介抱する。気分が悪いという彼女を外に連れ出した時、バークの声が「作戦完了」を告げる。 レイラのミッションはジェイムズを妨害することであり、ジェイムズはまんまと罠にかかったのだ。 人を愛する心でさえ、CIAにとっては付け込むべき弱点でしかない。自分が足を踏み入れた世界の非情さに ジェイムズは戦慄し、レイラへの怒りをむき出しにする。しかし、この事件がきっかけで二人の間に愛が芽生えていく。 やがて訓練は最終段階に入る。次なる訓練は、尾行。二人一組になり、ターゲットを追う。レイラと組んだジェイムズは マニュアル通りミッションをこなすが、突然不審な男たちが襲いかかり、車で拉致されてしまう。 気づいた時には、ジェイムズはコンクリートの壁に囲まれた部屋に縛られていた。「これはテストなんだろ?」と 答えるジェイムズ。だが、敵は彼を様々な拷問にかける。自分の身に起こったことが信じられずに、 それでも口を割るまいと必死で耐えるジェイムズだったが、レイラも捕らわれていると聞かされ、“ファーム”の 教官の名を叫ぶ。その瞬間、CIAエージェントとしてのジェイムズの未来は、完全に断たれたかに思われた。 翌朝、モーテルで酒に溺れるジェームズをバークが訪ね、二重スパイ摘発という新たなミッションを課す。 しかもその標的は、最愛の人レイラだった……

  2011年1月   「ひまわり」        
貧しいお針子のジョバンナ(S・ローレン)と電気技師のアントニオ(M・マストロヤンニ)は、 ベスビアス火山をあおぐ、美しいナポリの海岸で出逢い、恋におちた。だが、その二人の上に、 第二次大戦の暗い影がおちはじめた。ナポリで結婚式をあげた二人は、新婚旅行の計画を立てたが、 アントニオの徴兵日まで、一四日間しか残されていなかった。思いあまった末、 アントニオは精神病を装い、徴兵を逃れようとしたが、夢破ぶられ、そのために、 酷寒のソ連戦線に送られてしまった。 前線では、ソ連の厳寒の中で、イタリア兵が次々と倒れていった。 アントニオも死の一歩手前までいったが、ソ連娘マーシャ(L・サベーリエワ)に 助けられた。年月は過ぎ、一人イタリアに残され、アントニオの母(A・カレナ)と 淋しく暮していたジョバンナのもとへ、夫の行方不明という、通知が届いた。 これを信じきれない彼女は、最後にアントニオに会ったという復員兵(G・オノラト)の 話を聞き、ソ連へ出かける決意を固めるのだった。異国の地モスクワにおりたった彼女は、 おそってくる不安にもめげす、アントニオを探しつづけた。そして何日目かに、 彼女は、モスクワ郊外の住宅地で、一人の清楚な女性に声をかけた。 この女性こそ今はアントニオと結婚し、子供までもうけたマーシャであった。 すべてを察したジョバンナは、引き裂かれるような衝撃を受けて、よろめく足どりのまま、 ひとり駅へ向った。逃げるように汽車にとびのった彼女だったが、それを務めから 戻ったアントニオが見てしまった。 ミラノに戻ったジョバンナは、傷心の幾月かを過したが、ある嵐の夜、 アントニオから電話を受けた。彼もあの日以後、落ち着きを失った生活の中で、 苦しみぬき、いまマーシャのはからいでイタリアにやってきたとのことだった。 まよったあげく、二人はついに再会した。しかし、二人の感情のすれ違いは、 どうしようもなかった。そして、ジョバンナに、現在の夫エトレ(G・ロンゴ)の話と、 二人の間に出来た赤ん坊(C・ポンテイ・ジュニア)を見せられたアントニオは、 別離の時が来たことを知るのだった。翌日、モスクワ行の汽車にのるアントニオを、 ジョバンナは見送りに来た。万感の思いを胸に去って行く彼を見おくるこのホームは、 何年か前に、やはり彼女が戦場へおもむく若き夫を見送った、そのホームだった。

  2011年1月   「あ〜結婚」        
戦時中のナポリ。
戯れに娼館へとやって来た最中に空襲に遭遇したドメニコ。
そこで逃げ遅れた17歳の娼婦フィオミーナと出会い、一夜を共にする。
それから2年後、実業家として成功したドメニコは、フィオミーナとの偶然の再会を果たした。
愛し合うも、誠意も情もないドメニコにフィオミーナは失望を隠せない。
それでもふたりの関係はつかず離れずを繰り返していた。
しかし、ドメニコが若い女と結婚することを知った彼女は…。
人生の苦汁が全部顔に出てますみたいなソフィア・ローレンが出てくる。
なんだか重そうな雰囲気だ。時を遡り十代のうぶな彼女が出てくる。
同じ人物とは思えない変化にびっくり。
『昨日・今日・明日』の三変化も凄いけどこの年齢からくる変化に
人生経験のあるなしを加味した変化がまじで凄い。
男は女が好いていることをいいことに都合の良い女中のように扱い続ける。
女は女で三人の子供のために男の金を当てにし続ける。どうしようもなくドロドロである。
仮病を使って結婚とか、自分の子供はどの子か捜すところなんか、
かなりコメディな様相を見せるんだけど、これとてドロドロの賜物なわけで。
ところが突如ハッピーエンディングへ。なんだかんだいって心のずっと深いところで
愛し合っていた、なんて、んなあほな、という納得しがたい展開なんだけど、
マストロヤンニとソフィア・ローレンだもんでまあそれもありかとう。

 
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